黄色い花
あたしはあとどのくらい生きていけるんだろ
物心つく頃には分かっていた。
お母さんお父さん、分かりやすいんだもん。
毎年あたしの誕生日のディナーが
どんどん豪華になっていくから。
あたしのやりたい事なんて
なにもないし。
このまま運命と共に去ろうと思っている。
ボーーとしたあたしに皐月が何か察したのか
「あやちゃんもやりたいこと見つかるといいね」
ってあたしには眩しいくらいの笑顔で言ってくれた。
なにも言えなくて微笑み返す事しか
できなかったんだ。