黄色い花
まだ時間はお昼過ぎ。
もちろん太陽は今日もあたしを
闇へと閉じ込める。
「あ、ごめん、少し眠いからさ。また夜行くね?」
「そっか…分かった!てか俺和さんの目盗んでここに来たんだよね!」
え?大丈夫なのそれ!
和さんよりえりちゃんに怒られるよ。
「じゃあまた、夜ね!約束だからね!」
「うん!ありがとう!」
バイバイと店を出て言った皐月を
見送ってあたしは高鳴る胸と絶望を
複雑に絡み合わせたまま眠りについた。