プライベートレッスン 〜 同居人の甘い素顔
私を抱いたまま部屋のドアを施錠し、照明を落とす。
一瞬で闇に包まれた部屋には、窓から薄っすらと差し込む淡い光だけが頼りだった。
祐希は私をベッドに下ろして横たえると、自分は立ったまま着ていたシャツのボタンに手をかけた。
上半身が露わになると、祐希の鍛え上げられた逞しい胸に白い光が差す。
うっとりするほど美しい肉体だった。
私の上に覆いかぶさり、見下ろした祐希の目はやけに艶めいて見えた。
「やめるなら今だ」
優しさの中に強さを秘めたような言い方だった。
私はやめたくない。
彼自身にも言い聞かせるような言い方に、祐希がまだ躊躇っているのか不安になる。
「やめない」
それを振り払うように首を横に振った。
「……約束は守るから」
祐希をこの行為以外で困らせることはしない。
祐希が微笑んだ。
どこか悲しく見えたのは気のせいか。
彼が私の髪をなでる。
再び降りてきた唇に目を閉じた。