プライベートレッスン 〜 同居人の甘い素顔
眼鏡をかけた彼女とのギャップには驚かされた。
同性相手に胸がドキドキする。
私が目を瞬かせていることに気づいた彼女が、「どうかしましたか?」と不安そうに尋ねた。
「ううん。……眼鏡、どうしてかけてるの?」
「あ、これですか? 実はコンタクトが苦手なんです……」
「もったいない」
こんな美女なのに。
私だったら、意味もなく見せびらかしているだろう。
「そんなことはないですよ」
美月は照れて笑った。
もしかしたら、自分の美貌を自覚していないのかもしれない。
彼女は眼鏡の汚れを取り、再びそれを着けた。
私は、つい『あーあ』という声を漏らしそうになった。
「ここに来る前はどんな会社で働いていたんですか?」
お味噌汁のお椀を手に取りながら、美月が尋ねる。
彼女の素顔の衝撃の余波が残っていたものの、なんとか気持ちを切り替える。