騙し愛
「え、まじで?誰だよそいつ!?」
浅野に好きな人がいるってのが驚きで思わず食いついた。
「だ、誰もいるなんて言ってないでしょ!!」
こうムキになっているところがますます怪しい。
「あー分かった!主将でしょ!大神先輩。あの人アホっぽいけどいい人だもんな!」
どうしても好きな人を知りたくてカマをかける。
「はぁ!?何でそうなるの!!違うし先輩に失礼だよ!!」
かかった。
浅野の返答を聞いて俺はにたりと笑った。
「違うってことは好きな人いるってことだな!?吐けや」
自分の犯した過ちにに気がついたのか咄嗟に手で口を抑えていたがもう遅い。