騙し愛
「じゃああっちか。副キャプテンのナベ先輩。あの人人柄いいもんな〜優しいし。お前のこと女扱いしてくるのもあの人ぐらいじゃ……」
言ってる言葉が詰まったのは浅野の顔がみるみる赤くなって言ったからだ。
「わかりやす。。」
ぼそっと呟くと浅野は慌てて手で顔を隠した。
「そりゃ俺と恋人のフリなんて出来るはずがねぇよなww
俺が騙しきりたい部員の中に好きな奴がいちゃ「ち、違うっ!!
違うからっ。私が好きなのはっ…
ーっ。
………や、何でもない。」
面白半分でからかっていると顔を隠してた浅野が少しだけ顔を見せた。
りんごみたいに真っ赤な耳に目には若干涙を浮かべていた。
俺としたことがその姿に見とれてしまった。
キレイ。素直にそう思ったのだ。
ゴリラ女でもちゃんと女の子の顔もするんだと胸のドキドキが止まらなかった。
多分これは新しいおもちゃを見つけた喜びとこれらからの楽しみが重なってドキドキしてるそう自分に言い聞かせた。