騙し愛
「ちょ、ちかっ……「何ぃ〜?何の話してるの〜?」
私の声を遮って会話に入ってきたのは隣のクラスの仲野君だった。
ちゃっかり藤川までいやがる。
「んー内緒」
ちかは軽いのりで仲野君を振り切っていた。
ヤバい思い出して泣きそうだった。
早く忘れなくちゃいけないのにやっぱ楽しかった思い出ってなかなか忘れなれないよ。
過去を思い出し悲しい顔を浮かべる私の隣で藤川が私を見てたなんて予想もしなかった。