騙し愛
「友達の幸せ壊すなんて出来ないだからゴメンネ。新しい恋見つけて?」
「浅野……お前イイヤツだな!!」
ガバッと涙目の高田くんにハグされる。
「「!!」」
「お、おー、私は友達思いだからな」
戸惑いながらも泣きじゃくる高田くんの肩をポンポンしてやる。
「学園祭で彼女の1人や2人高田くんならすぐ出来るって。」
「いい加減離れろ。」
いつまでも抱きついていた高田くんを藤川が引っぺ剥がした。
「あ、悪いな。彼女借りちまって。かこんな男前な彼女俺も頑張って探すわ。じゃ!」
高田くんは一方的にそう言い終えるとさっさと帰ってしまった。