騙し愛



放課後、俺は他のクラスの子に呼出されて裏庭に来ていた。



「藤川くんって浅野さんと付き合ってるの?」



朝から放課後までこんな話ばかり。
いい加減にしてくれ……


「付き合ってないよ」


ニコリと営業スマイルで微笑むとその女は頬を赤く染めた。


「あ、あの。好きなんです!私と付き合って「ごめん、今は部活に集中したいからさこの事は無かったことにして今まで通りに接してくれないかな」


彼女が言葉を言い終える前に突き放す。
大抵の女はこれで諦めて帰っていく。
だけど今日はそれでは甘かったみたいだ。


「部活の邪魔ならしないから!!」


危機感迫るように俺に詰め寄ってくる女に思わず恐怖を覚えた。



「お、俺好きな人いるから!!」



この状況から早く逃れたくて咄嗟に出た言葉を俺はこの後後悔した。

目の前の女はまだ諦めてないような目でそいつ誰と言いたそうに俺を見てきた。

めんどくせぇ。


「私、浅野さんと付き合ってるなら諦めてついたけどそれ以外の子と付き合うってなったら諦められない!」



……なんで俺が浅野と。。

でもこれを早く乗り越えるためには

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