#恋·恋
あるお店の前で車が静かに止まった。
前のふたりが降りたので私も車を降りようとするとすぐ様魁斗が来て開けてくれた。
『…ありがとう』
「どういたしまして」
ニコリと笑い、手を差し伸べてくれたのでその手に私の手を置き、車から降りる。
先程車内でスニーカーに履き替えたから楽だ。
チラッと目の前のお店に目を向けた。
そこは、お寿司屋さんだった。
いかにも高そう…
「行くぞ」
いつの間に私の隣に来たかと思えば、蓮は颯爽と店に向かった。
「行こっか」
何故か笑ってる魁斗の声に返事をし、私も向かう。