#恋·恋
ちょっと食べすぎたかなと思ったけど魁斗はニコニコしてるし、蓮はひたすらお酒飲んでるから言うのやめた。
「もういいのか」
お酒を飲み干した蓮が私に聞いてきた。
『うん、大丈夫』
久しぶりにこんな食べた。
私が蓮の声に応えると、すぐ様魁斗は席を立ち店の奥へ向かった。
多分会計だ。
「行くぞ」
すると、蓮は席を立った。
『あ、うん…ご馳走様でした』
「「ありがとうございました」」
店の出口へ歩みを進める蓮の背を見て、私も席を立ちお店の人に言葉を残して後を追う
店を出て颯爽と車に乗る蓮
私も車に向かうと、先程運転していたメガネの男性が扉を開けてくれた。
『ありがとうございます』
「いえ、どうぞ」
ニコリと微笑みを浮かべた男性にもう一度お礼を言って車に乗り込んだ。
彼は丁寧に扉を閉めると、運転席に戻る。
と、同時に魁斗も戻って来た。
「お待たせ。よし、行こうか」
その言葉の後、車は静かに発進した。