まさか…結婚サギ?
***
「あ…」
短い叫び声がして、由梨はうっすらと目を開けた。
貴哉が寝てしまったので、由梨もその隣に横になりいつの間にか眠っていたのだ
「やべ…俺、寝てたな…」
しまった、と言うように前髪をかきあげている。
「最悪だな、俺」
「疲れてたんじゃないですか?」
「せっかく…由梨と過ごしてたのに」
体温で温まったベッドの中で、ぎゅっと抱き締められる。
「由梨は…いつも俺に文句とか、言わないな…」
「そうでしたっけ?」
「うん」
「貴哉さんがいつも、私を大事にしてくれてるから、文句を言えないんじゃないですか?」
由梨は小さく笑った。
「俺はやっぱり由梨の笑顔が好きだな…」
軽くキスをされて、由梨はうつらとしながら微笑んでキスを返した。
「そんな事をしたら、止まらなくなるけど?」
由梨はそっと目を開けた。
「ん…止めないで…」
由梨は貴哉の背に腕を回した。
「…ここ薄くなったな」
そこは、貴哉のつけた所有印のあった胸の谷間である。
同じ場所をまたきつく吸われて由梨は、吐息を漏らした。
「…んっ…」
貴哉のキスが、由梨の唇からはじまり、あちこちに散っていく。
次第に由梨の息は荒くなり、時おり喘ぎが漏れ出す。
「あっ…!」
由梨が身を震わせた、その時である。
部屋の加部に何かぶつかる音と、隣で誰かが『うるせぇ』と叫ぶ声がして、由梨は口を塞ぎ、貴哉は動きを止めた。
「わ、私…そんなにうるさかったですか…!」
恥ずかしくなり、聞くと
「いや…もっと出させたいくらいだけどな…」
貴哉はそう言うと、由梨と共にその壁側にわざわざ向かい、由梨の体にキスをしていく。
「や、ダメ。聞こえちゃう」
「だったら我慢して…」
「…やだ…こんなかっこ」
「こんな、ってどんな…?」
(やだ…完全に黒い貴哉さんになってる…)
わざわざ壁際で由梨は貴哉にさんざん翻弄される。
「…言ってみたら?」
くすっと笑みを交えた、艶っぽい声だ。けして大きくはない声なのに、由梨の耳を刺激してゾクゾクさせる。
「ぃ、や…」
「静かにしないと、聞こえてしまうよ隣に」
その声と共に激しくされて由梨は、我慢が出来なくなっていく。
「エロい声が聞かれるよ?…」
「やぁ…意地悪、しないで…」
わざとしているに違いない貴哉に由梨はひたすら翻弄されていく。
そこでくったりとするまで貴哉に攻められた由梨は、ようやくベッドに戻されて、またそこでも喘がされる。
その時には隣の事など由梨の脳裏には残っていなかった。
「あ…」
短い叫び声がして、由梨はうっすらと目を開けた。
貴哉が寝てしまったので、由梨もその隣に横になりいつの間にか眠っていたのだ
「やべ…俺、寝てたな…」
しまった、と言うように前髪をかきあげている。
「最悪だな、俺」
「疲れてたんじゃないですか?」
「せっかく…由梨と過ごしてたのに」
体温で温まったベッドの中で、ぎゅっと抱き締められる。
「由梨は…いつも俺に文句とか、言わないな…」
「そうでしたっけ?」
「うん」
「貴哉さんがいつも、私を大事にしてくれてるから、文句を言えないんじゃないですか?」
由梨は小さく笑った。
「俺はやっぱり由梨の笑顔が好きだな…」
軽くキスをされて、由梨はうつらとしながら微笑んでキスを返した。
「そんな事をしたら、止まらなくなるけど?」
由梨はそっと目を開けた。
「ん…止めないで…」
由梨は貴哉の背に腕を回した。
「…ここ薄くなったな」
そこは、貴哉のつけた所有印のあった胸の谷間である。
同じ場所をまたきつく吸われて由梨は、吐息を漏らした。
「…んっ…」
貴哉のキスが、由梨の唇からはじまり、あちこちに散っていく。
次第に由梨の息は荒くなり、時おり喘ぎが漏れ出す。
「あっ…!」
由梨が身を震わせた、その時である。
部屋の加部に何かぶつかる音と、隣で誰かが『うるせぇ』と叫ぶ声がして、由梨は口を塞ぎ、貴哉は動きを止めた。
「わ、私…そんなにうるさかったですか…!」
恥ずかしくなり、聞くと
「いや…もっと出させたいくらいだけどな…」
貴哉はそう言うと、由梨と共にその壁側にわざわざ向かい、由梨の体にキスをしていく。
「や、ダメ。聞こえちゃう」
「だったら我慢して…」
「…やだ…こんなかっこ」
「こんな、ってどんな…?」
(やだ…完全に黒い貴哉さんになってる…)
わざわざ壁際で由梨は貴哉にさんざん翻弄される。
「…言ってみたら?」
くすっと笑みを交えた、艶っぽい声だ。けして大きくはない声なのに、由梨の耳を刺激してゾクゾクさせる。
「ぃ、や…」
「静かにしないと、聞こえてしまうよ隣に」
その声と共に激しくされて由梨は、我慢が出来なくなっていく。
「エロい声が聞かれるよ?…」
「やぁ…意地悪、しないで…」
わざとしているに違いない貴哉に由梨はひたすら翻弄されていく。
そこでくったりとするまで貴哉に攻められた由梨は、ようやくベッドに戻されて、またそこでも喘がされる。
その時には隣の事など由梨の脳裏には残っていなかった。