まさか…結婚サギ?
貴哉の部屋の冷蔵庫には呆れるほど何もなかった。
昨日のコンビニで買ったパンとサラダで由梨はサンドイッチとスープを準備して貴哉に声をかける。
「もう少し、寝ますか?」
「ん…起きるよ…」
ベッドに肘をついて由梨を見つめる。
「どうかしました?」
「こういうの、なんかいいな。新婚みたいだ」
「そ、そうですね…」
軽くキスをされて、貴哉が起きるとその見事な裸体が惜しげもなく晒される。
軽くシャワーと着替えをした貴哉は、スポーツウェア姿である。
「これ、食べたら走ってくる」
「あ、はい」
小さなテーブルを挟んで向かい合わせに座り、由梨の作った料理を食べる。
「ごちそうさま、ありがとう」
そう言うと貴哉はそう言うと慣れた手つきで手早く食器を洗うと、
「留守番、大丈夫だよな?」
「あ、はい」
貴哉は由梨をそっと腕を掴んで引き寄せると耳元で囁いた。
「誰か来ても、出たら駄目だよ?」
「あ、はい。もちろん」
「昨日の、変態がエッチな声を出してた由梨の事を見に来るかも知れないから」
ニヤリと笑われて
「なっ…」
由梨は言葉を詰まらせた。
(どっちが変態!)
まさかそれを由梨は言葉にするわけにはいかなかった。きっともっと、変態な事をしてくるに違いない…。
少しずつ黒い貴哉に気がつきつつある由梨はそう思った。
しかし、昨日の事を思えば一人でここの住人の誰かと顔を合わせるのが怖いと言えば怖く、由梨は忠告を守る事にする。
ベッドを片付けたり、見つけたコロコロで掃除をしたり、由梨は貴哉の帰宅を待った。
30分程で帰宅した貴哉は再びシャワーと着替えをする。
クローゼットの中にある洗濯機に洗い物をいれると、貴哉はコーヒーを淹れてくれる。物がないというのに、コーヒーメーカーはあるのだ。
「朝の一杯は美味しいものから始めたくない?」
「そうですね」
由梨はあまりブラックコーヒーは飲まないが、この貴哉の淹れてくれたコーヒーはとても美味しかった。
コーヒーを飲みながら、テーマパークに行くことに決まり、由梨はテンションが上がった。
貴哉の車で向かった有名なテーマパークは、入るときからとても混みあっていたけれど並ぶ時間さえ貴哉といると全く気にならなかった。
「ああいうの、着けないの?」
キャラクターの物を身につける人が多いが、
「いえ、いいです」
「そ?」
貴哉は着けたことがあるんだろうか?その疑問がとどいたのか
「由梨がしたいなら付き合う気はあったけど」
にっこりと微笑まれて、想像して由梨は声をあげて笑った。想像しただけで違和感が物凄い。
「でも、絶叫系には例え由梨が嫌がっても乗せるけど」
昔、乗った時に怖かったとためらう由梨を貴哉はじゃあ、と今並ばせているのだ。
「昨日から意地悪です」
「昨日ってなんかしたかな?」
しれっと言う貴哉に由梨は口を尖らせた。
「いっぱい、したんだから…」
「俺の記憶でいうと、由梨はとても喜んでいたけどな」
「…ほんとに…意地悪」
やがて順番が来て、由梨は思いっきり叫ぶと良いよ、と言われて、思いっきり叫ぶ事にした。
「どう?スッキリした?」
「驚くことに爽快でした…。でも、怖いですけど」
こうして、楽しむと貴哉は由梨を家まで送ってくれる。
「明日は大学の仲間とテニスなんだ」
帰宅途中て貴哉は、残念そうに由梨に言う。近頃はほとんど週末を一緒に過ごしていただけに残念な気持ちになる。
「あ、そうなんですね」
「ひさしぶりに、コートをかりてね」
「何だか似合いますね」
「そう?」
貴哉は何でも出来そうだな、と思いながら由梨は
「何でも出来そうです」
「そんなわけない。出来ないことはたくさんあるよ」
「でも、私より絶対に何でも上手ですよ」
「じゃあいつか由梨にテニスでも教えるか」
「ええっ!多分ボールを打つことも難しいと思いますよ?」
気持ち的にはあっという間に、家に就いてしまう、
別れ際はいつも寂しい。特に楽しい時を過ごした後は…
昨日のコンビニで買ったパンとサラダで由梨はサンドイッチとスープを準備して貴哉に声をかける。
「もう少し、寝ますか?」
「ん…起きるよ…」
ベッドに肘をついて由梨を見つめる。
「どうかしました?」
「こういうの、なんかいいな。新婚みたいだ」
「そ、そうですね…」
軽くキスをされて、貴哉が起きるとその見事な裸体が惜しげもなく晒される。
軽くシャワーと着替えをした貴哉は、スポーツウェア姿である。
「これ、食べたら走ってくる」
「あ、はい」
小さなテーブルを挟んで向かい合わせに座り、由梨の作った料理を食べる。
「ごちそうさま、ありがとう」
そう言うと貴哉はそう言うと慣れた手つきで手早く食器を洗うと、
「留守番、大丈夫だよな?」
「あ、はい」
貴哉は由梨をそっと腕を掴んで引き寄せると耳元で囁いた。
「誰か来ても、出たら駄目だよ?」
「あ、はい。もちろん」
「昨日の、変態がエッチな声を出してた由梨の事を見に来るかも知れないから」
ニヤリと笑われて
「なっ…」
由梨は言葉を詰まらせた。
(どっちが変態!)
まさかそれを由梨は言葉にするわけにはいかなかった。きっともっと、変態な事をしてくるに違いない…。
少しずつ黒い貴哉に気がつきつつある由梨はそう思った。
しかし、昨日の事を思えば一人でここの住人の誰かと顔を合わせるのが怖いと言えば怖く、由梨は忠告を守る事にする。
ベッドを片付けたり、見つけたコロコロで掃除をしたり、由梨は貴哉の帰宅を待った。
30分程で帰宅した貴哉は再びシャワーと着替えをする。
クローゼットの中にある洗濯機に洗い物をいれると、貴哉はコーヒーを淹れてくれる。物がないというのに、コーヒーメーカーはあるのだ。
「朝の一杯は美味しいものから始めたくない?」
「そうですね」
由梨はあまりブラックコーヒーは飲まないが、この貴哉の淹れてくれたコーヒーはとても美味しかった。
コーヒーを飲みながら、テーマパークに行くことに決まり、由梨はテンションが上がった。
貴哉の車で向かった有名なテーマパークは、入るときからとても混みあっていたけれど並ぶ時間さえ貴哉といると全く気にならなかった。
「ああいうの、着けないの?」
キャラクターの物を身につける人が多いが、
「いえ、いいです」
「そ?」
貴哉は着けたことがあるんだろうか?その疑問がとどいたのか
「由梨がしたいなら付き合う気はあったけど」
にっこりと微笑まれて、想像して由梨は声をあげて笑った。想像しただけで違和感が物凄い。
「でも、絶叫系には例え由梨が嫌がっても乗せるけど」
昔、乗った時に怖かったとためらう由梨を貴哉はじゃあ、と今並ばせているのだ。
「昨日から意地悪です」
「昨日ってなんかしたかな?」
しれっと言う貴哉に由梨は口を尖らせた。
「いっぱい、したんだから…」
「俺の記憶でいうと、由梨はとても喜んでいたけどな」
「…ほんとに…意地悪」
やがて順番が来て、由梨は思いっきり叫ぶと良いよ、と言われて、思いっきり叫ぶ事にした。
「どう?スッキリした?」
「驚くことに爽快でした…。でも、怖いですけど」
こうして、楽しむと貴哉は由梨を家まで送ってくれる。
「明日は大学の仲間とテニスなんだ」
帰宅途中て貴哉は、残念そうに由梨に言う。近頃はほとんど週末を一緒に過ごしていただけに残念な気持ちになる。
「あ、そうなんですね」
「ひさしぶりに、コートをかりてね」
「何だか似合いますね」
「そう?」
貴哉は何でも出来そうだな、と思いながら由梨は
「何でも出来そうです」
「そんなわけない。出来ないことはたくさんあるよ」
「でも、私より絶対に何でも上手ですよ」
「じゃあいつか由梨にテニスでも教えるか」
「ええっ!多分ボールを打つことも難しいと思いますよ?」
気持ち的にはあっという間に、家に就いてしまう、
別れ際はいつも寂しい。特に楽しい時を過ごした後は…