まさか…結婚サギ?
貴哉's office ⑤
貴哉にしては珍しく、午後から出勤と連絡があり優菜はやった!とばかりに、溜まっていた仕事をやっつけていく。
「紺野さんが珍しいですねぇ」
悠太がのんびりと…。
彼はいつどんな時でも、このスタンスだ。
それは、尊敬に値するレベルである。
冷凍ブリザード男がいないお陰で、仕事は優菜のペースで集中してさくさくと進み優菜は気分よく昼休憩に向かった。
「ね、加島さん。なんかあったんだと思わない?」
珠稀に言われて由梨は彼女を見た。
「なんか?」
「紺野くん」
「でしょうねぇ、あの仕事人間がよほどの事がない限り昼から出勤とかないでしょ?」
優菜と珠稀がランチを終えて、営業課に戻ると、そこには相変わらずの、見た目だけは極上の貴哉が仕事をはじめていた。
近寄りがたい雰囲気で仕事をしてる貴哉には、邪魔をするなオーラがバシバシ出ているので、優菜はそろそろと隣の席に座った。
「加島さん、これよろしく」
「はーい」
(さて、やりますか)
ふとデスクを見ると、優菜が好きなバームクーヘンが置かれていた。
(ほぅ、お詫びの印しかな?)
こういう、仕事上メリットがあるとなると貴哉は意外ときちんと気配りが出来るのだ。
「ありがたく頂戴しまーす」
「ん」
貴哉は短く返事をして、鬼速でキーボードを売っていた。
全員が昼休憩から帰って来た所で、
「えー、みんな報告」
黒川課長が、立って大きめの声を出した。
「紺野が、めでたく結婚したそうだ。ま、近々みんなで祝杯をあげよう!」
「「結婚!」」
あちこちから声が上がる。
「誰と?」
悠太がのんびりと言うと、突き刺さるような眼差しが…
「誰と?」
「ばか、由梨ちゃんだろ」
慎一が素早く突っ込みをいれる。
「いや、でもあの美女は」
確かに、誰かは気になったが甘い関係出ない事は確かだった。
「お前にやるよ」
貴哉は恐ろしく冷淡な声で悠太に告げた。
「しかし、急だな。もしかしてできた?」
慎一の言葉に
「ですね」
「へ」
まさかの当たりに慎一が呆然としている。
「お前が?…ありえん」慎一
「あり得ない…」珠稀
「絶対ないわ」優菜
日頃の貴哉をみている3人は、貴哉をまじまじとみてしまった。
「外、行ってきます」
貴哉はそんな優菜たちを置いて、外出の準備をしている。
鬼速でどうやら、片付けたらしい。
そして、貴哉の結婚のニュースも、鬼速で社内を駆け巡った。
「紺野さんが珍しいですねぇ」
悠太がのんびりと…。
彼はいつどんな時でも、このスタンスだ。
それは、尊敬に値するレベルである。
冷凍ブリザード男がいないお陰で、仕事は優菜のペースで集中してさくさくと進み優菜は気分よく昼休憩に向かった。
「ね、加島さん。なんかあったんだと思わない?」
珠稀に言われて由梨は彼女を見た。
「なんか?」
「紺野くん」
「でしょうねぇ、あの仕事人間がよほどの事がない限り昼から出勤とかないでしょ?」
優菜と珠稀がランチを終えて、営業課に戻ると、そこには相変わらずの、見た目だけは極上の貴哉が仕事をはじめていた。
近寄りがたい雰囲気で仕事をしてる貴哉には、邪魔をするなオーラがバシバシ出ているので、優菜はそろそろと隣の席に座った。
「加島さん、これよろしく」
「はーい」
(さて、やりますか)
ふとデスクを見ると、優菜が好きなバームクーヘンが置かれていた。
(ほぅ、お詫びの印しかな?)
こういう、仕事上メリットがあるとなると貴哉は意外ときちんと気配りが出来るのだ。
「ありがたく頂戴しまーす」
「ん」
貴哉は短く返事をして、鬼速でキーボードを売っていた。
全員が昼休憩から帰って来た所で、
「えー、みんな報告」
黒川課長が、立って大きめの声を出した。
「紺野が、めでたく結婚したそうだ。ま、近々みんなで祝杯をあげよう!」
「「結婚!」」
あちこちから声が上がる。
「誰と?」
悠太がのんびりと言うと、突き刺さるような眼差しが…
「誰と?」
「ばか、由梨ちゃんだろ」
慎一が素早く突っ込みをいれる。
「いや、でもあの美女は」
確かに、誰かは気になったが甘い関係出ない事は確かだった。
「お前にやるよ」
貴哉は恐ろしく冷淡な声で悠太に告げた。
「しかし、急だな。もしかしてできた?」
慎一の言葉に
「ですね」
「へ」
まさかの当たりに慎一が呆然としている。
「お前が?…ありえん」慎一
「あり得ない…」珠稀
「絶対ないわ」優菜
日頃の貴哉をみている3人は、貴哉をまじまじとみてしまった。
「外、行ってきます」
貴哉はそんな優菜たちを置いて、外出の準備をしている。
鬼速でどうやら、片付けたらしい。
そして、貴哉の結婚のニュースも、鬼速で社内を駆け巡った。