【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
するとすぐ隣に立っていた彼のママも挨拶してきて。
「あらまぁ〜どうも、梨々香ちゃんていうの?可愛らしい振袖だこと!
うちもお見合いなんて今日が初めてなのよ。パパが張り切っちゃってね。
でもまぁ西園寺のお嬢さんなら安心ね」
意外にも、見た目以上にテンションが高めで驚く。
「あはは、どうも」
「優ちゃんは本当に自慢の息子なのよ〜。
だからくれぐれも、よろしくね〜」
だけどその言葉を聞いた瞬間ドキッとした。
え、優ちゃん……?
二階堂くん、母親にちゃん付けで呼ばれてるんだ。
意外…。っていうかちょっと……
「あらま、やだ優ちゃんたらここ、ボタン外れてるわよ〜。
もうっ、ママがなおしてあげる」