【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜

しかも、二階堂くんのワイシャツの襟についたボタンが片方外れていたのに気づいた彼のママは、わざわざボタンを留めてあげようとしだして。



「い、いいよ大丈夫…。

自分でやるから」



そしたら二階堂くんは恥ずかしそうに断りながら、自分でボタンを留めはじめた。



その光景を見て唖然とする私とパパ。


かーくんも顔が引きつっている。



二階堂くんパパは、気まずそうに顔を歪める。



「ほら、由紀子(ゆきこ)、もういいから…」



そして再び私たちの方を向くと、



「…いや、すまんね。うちの家内は少し過保護なところがあって。

それじゃ、そろそろ中へ入ろうか。個室を用意してあるから」



一瞬変な空気になったものの、その場は流してみんなで料亭の中に入った。



それにしても、二階堂くんのママって、息子を溺愛するタイプなんだな。


なかなか強烈な人かも……。



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