【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
「あ…私は西園寺梨々香です。
青蘭学園の2年A組で、趣味は体を動かすことと……食べることかな!」
正直にそう言ったら、クスッと笑われた。
「…ふっ、梨々香ちゃん面白いね」
え、面白い?
別にウケを狙ったつもりないんだけど…。
もしかして、今のダメだった?
やっぱりお嬢様らしく趣味はバイオリンとか答えるべきだったのかな?
だからって、嘘ついてもねぇ…。
「ごめん、正直に答えちゃった」
「いや、いいと思うよ。
美味しいものを食べるのは僕も好きだから。
てことで、いただきますか」
二階堂くんはそう言うと、手を合わせる。
テーブルには豪華な懐石料理が用意されている。
ちょうどお腹も空いたし、せっかく美味しいお店に来たんだからと、早速いただくことにした。
「そうね。いただきます」