【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜

また話を元に戻す彼。


そういえば、今話し途中だったんだ。



「あ、えーとね…二階堂くんはなんで、今日私とお見合いしようと思ってくれたのかなって」



私がそう尋ねたら、二階堂くんは少し考え込んだような顔をする。


だけどすぐに、



「うーん……まぁ、親父にすすめられたからといったらそれまでだけど…、なんとなく梨々香ちゃんとは会って話してみたいって思ったからかな」



そう言われて驚いた。



それじゃあ…レミが言うように、彼は本当に私に興味を持ってくれたってことなのかな?



「うちの母親も珍しく肯定的だったし」



だけど、二言目にそう言われて、さっきの二階堂くんママの姿が頭に浮かんだ。



そういえば……ずいぶん過保護で息子にベッタリな感じのママだったなぁ…。


あの感じだから、やっぱり息子と付き合う相手にもアレコレ口出しするのかしら。



もしかして、二階堂くんに彼女ができないのって、実はそれが原因なんじゃ……。


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