【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
「そうよー。でも、あんなイケメンと四六時中一緒にいたら、私だったら好きになっちゃうかも。
梨々香はよく神楽くんに恋しないでいられるわね。あんなイイ男」
「う…うーん……」
これもまたよく言われるけど、確かに私も不思議だ。
かーくんのことは信頼してるし大好きだし、大切な幼なじみだとは思ってるけど、べつに恋愛感情とかはない。
というか、そんなの持っちゃいけないんだけどね。
だって一応執事とご主人様なわけだし、お互い好きになってはいけない相手。
元からそんなに男の子には興味ないけど、特にかーくんに対しては、そういうのはダメだって無意識に思ってた気がする。
だけどさらにレミはこんなことを言い出した。
「でも逆に、神楽くんもだよね。
梨々香みたいな超絶可愛い子と四六時中一緒にいるわけでしょ?
そういう目で見ちゃったりしないのかしら」
「…っ、はぁ!?」