【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
だから、ちゃんと謝ろう。今度こそ。
「嫌な態度取って、ごめん…」
そしたらかーくんはいつもみたいに、仕方ないなって顔をして許してくれた。
「もういいよ。そのかわり、今度は俺にもクッキーよこせよ」
「えっ」
クッキー…って、昨日の?
「…かーくん、あのクッキーそんなに食べたかったの?」
「うん」
…ウソ。
まさか、かーくんがあのクッキーのことまだ根に持ってたなんて。
もしかして、だからずっと怒ってたのかな?
でも変なの。
かーくん、クッキーなんてそんな好きじゃないはずなのに。
「わ、わかった。また作ったらあげるよ」