【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
並んで校門を出ると、すかさず手をぎゅっと繋いでくるかーくん。
「…わっ」
いつもだったら最初から手を繋いだりしないので、少しドキッとしてしまった。
「危ねぇから、俺から離れんなよ」
「う、うん」
なんかまるで、彼氏が彼女に言うセリフみたいだ。
特別な意味はないって分かってるのに、ちょっとだけときめいてしまった自分に驚く。
なんか私、やっぱり変だよね…。
かーくんのことをいつからかこんなに意識するようになったんだろう。
別に恋愛感情があるとか、そういうわけじゃないはずなんだけど…。
やっぱり最近のかーくんは、やたらとかっこよく見えるんだ。
「ねぇ、犯人って何歳くらいなのかな?」