【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
どうやら彼女たちは、私とかーくんのことをカップルだと思ったみたい。
手を繋いでるせいかな。
しかも、幸せそうなんて言われてしまって、ちょっと照れ臭い気持ちになった。
周りからはそんなふうに見えるんだ。
「ねぇかーくん」
「ん?」
「なんか私たち、カップルに見えるみたいだよ」
こっそりかーくんにも知らせてみる。
そしたらかーくんは一瞬目を見開いたかと思うと、すぐにフイッと顔をそらして。
「…ふーん。別に俺は構わないけど」
なんて、意外にも全然気にしていないみたい。
平気なんだ。
「りぃは困るの?」
「えっ」
しかも、突然そんなことを聞かれて。
でも正直、私だって同じ気持ちだった。
「ううん、全然」