【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
今日も放課後は、かーくんが下駄箱まで迎えにきてくれる。
私は佐野がいまだに療養中なのもあって、結局ずっと徒歩通学を続けていた。
歩く方が好きだし、なによりかーくんがついていてくれるから。
パパだって、かーくんのことはかなり信頼してるから、大丈夫だと思ってくれてるみたいだし。
何事もなく、今日も無事に家に着けたらいいな、そう思っていた。
「あーっ!今度はプレミアムチョコレートまんだって!」
帰り道、コンビニの前を通ると、入口の旗が新しくなっていて、思わず目を奪われる。
「チーズも良かったけど、チョコレートもかなり魅力的じゃない?」
隣のかーくんに問いかけてみたら、かーくんはまた呆れたように笑った。
「はー、懲りねぇな、りぃは。
だめだっつってんだろ」