【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
しかもまたそんな、嫌味みたいなことを!
そのとおり、勉強は好きじゃないけど。
「むうっ!なにそれっ!だから太るって言いたいの?」
「うん」
かーくんはうなずくと、笑いながら私の頬をぷにっとつまむ。
「ほら」
「…ちょっ!」
私はさすがにムッとして、思わず繋いでいた手をバッと離してしまった。
「もういいっ!かーくんのばーか!」
そのままスタスタと早足で歩いて行く。
ひどいよ、かーくんったら。バカにして。
確かに、昨日は紫苑が作ってくれたパンケーキを3枚くらいペロッと一気に食べちゃって、そのあと眠くなって、マチ子先生との勉強の時間に昼寝しちゃったけど…。
太る太るって、そればっかり。
そこまで体型変わってないもん!