【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
「はい、どうされました?」
「ちょっと、道を聞きたいんですけど…」
「あ、ハイ。どこへ行かれるんですか?」
「いちごドラッグという店がこのへんに…」
…いちごドラッグ。それならすぐ近くだ。
「あぁ、それならこっちですよ!」
聞かれたとおり案内する。
階段の前の道を少し行くと、いちごドラッグの看板が見えてきたので、そこまで連れていったところで、彼女に別れを告げた。
「それじゃあここで」
「ありがとうございました」
かーくんのところへ戻ろうと、背を向ける。
するといきなり…
ーーガシッ!
後ろから腕を掴まれて。
「…ふふふ、つーかまーえた」
…ドクン。