【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
涙がじわじわあふれてきて、止まらなくなる。
今までのことを思うとなおさら、悔しくてたまらなかった。
「それなのになんで…っ、そんな冷たいこと言うの?
今回のだって、私にも責任はあるのに…神楽だけ、こんなっ…。
あんまりだよっ…」
ひどいよ、パパ…。
私の言葉に、パパは少し苦しそうに顔を歪める。
だけどすぐに、首を横に振って、
「それでも、事実は事実だ。
責任は取るべきだ」
「…っ、パパのわからずやっ!!」
「そうかもしれんな」
なにを言ってもわかってくれない。
パパは聞く耳を持たない。
私はもう絶望のあまり、そのまま走って部屋を飛び出した。
「パパなんか、だいっきらい!!」
ーーバタンッ!!