【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜

思えばりぃが俺のすべてだった。


俺の毎日は、りぃがいることで成り立っていた。



勉強だって、スポーツだって、今まであらゆることを努力しようと思えたのは、りぃがいたから。


りぃを守るために強くなりたかった。


りぃにふさわしい男になりたくて、必死で勉強した。



でも俺にはもう、そばにいる資格がないんだ。



急にすべてが空っぽになったようで、自分がどこに向かって歩いているのかさえわからなくなる。


いろんなことに意味を見いだせなくなって。


これから自分が何をどうしたいのか、どうすべきなのか、まったく分からなくなってしまった。



ただ後悔ばかりが渦巻いて、俺を責める。



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