【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜

夕食後、りぃの部屋の前を通ると、ドアが少し開いたままで、中から声が聞こえてきた。


紫苑との話し声がする。



「紫苑、なんで勝手に部屋片付けちゃうの~?」



「あら、いけませんでしたか」



「女の子の部屋勝手にいじっちゃダメでしょー!

漫画とか読もうと思ってたのだけ出しといたのに。

しかも勝手にカバー取ってるし!」



「すみませんでした。以後気をつけますね」



「自分で片付けるから、もう勝手にいじらないでね!」



珍しく紫苑がりぃに怒られている。


りぃが夕飯を食べている最中に、部屋を勝手にきれいに片づけたらしい。



りぃはああ見えて意外と、部屋を勝手にいじられたりするのを嫌がる。


その割に部屋が汚いからもっと片付けろっていつも俺は怒ってたけど。


まぁ俺らは男で、りぃは女だからな。


女子からしたら見られたくないものとか色々あるんだろう。


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