【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
庭仕事を終えてシャワーを浴びると、午後は特にやることがなかった。
俺はさっきりぃを泣かせたことを思い出したら、また苦しくなってきて。
自宅のソファーでただ一人、ぼんやりと座っていた。
自分でひどいこと言ったくせに、なに後悔してんだよ。
あそこまで言うことなかったとか、今さら思ってんだ。
バカだな…。
今までは休みの日でも時間を無駄にしたくないと思って、いろんなことに打ち込んでいたはずなのに、まるで何もやる気がしない。
こんなふうにボーっと家で過ごすなんてこと、ほとんどなかった。
静かすぎる部屋に、時計の針の音がチクタクと響く。
するとそこに、ガチャッと誰かがドアを開けて入ってきた。
……親父だ。
「おぉ、神楽」