【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜

気持ちと気持ちがひとつに繋がった瞬間…。



生まれてはじめてのキスは、言葉にできないくらいに幸せなものだった。



大好き。大好き…。



かーくんがいればもう、何もいらないよ…。



そっと唇が離れて、そのままかーくんの顔を見上げたら、彼の目にも少し涙がにじんでいた。



「好きだよ、りぃ…」



まっすぐなその瞳が、私だけを映してる。


その言葉だけで、すべてが満たされたような気持ちになる。



「お前のことはずっと、俺が守る。

何があってもずっと、お前のそばにいる」



かーくんのまっすぐな想いが痛いほどに伝わってきて、また涙がじわっとあふれ出してきた。



「私だって、好き…っ。

かーくんと一緒にいられるなら、どうなってもいい」



この恋がたとえ、許されない恋だとしても。



私は、かーくんのそばにいることを選ぶよ…。


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