【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
私だって、かーくんと一緒にいるためならなんだってする。
なんだってできるような気がする。
「…そうだね。私も頑張る」
一緒に頑張ろう。
そう思って強く手を握り返した。
するとその時……
「いました!」
ふと向こう側から誰かの声と共に、走ってくる音がして。
かーくんと二人そちらに目をやると、なんとそこには、息を切らした紫苑の姿があった。
「……えっ、ウソッ?」
「紫苑…」
なんで…?
その後ろからパパとママまで走ってくるのが見える。
どうやらここにいるのが見つかってしまったみたいだった。
どうしよう…。