【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜

「お願いします」



だけどそれを聞いたパパは、



「…っ、いや、しかしだな……」



すぐさま私の腕の傷に目をやると、やっぱり渋い顔をして。



だから私は、自分もその勢いでバッと頭を下げた。



「私からもお願いっ!」



「…梨々香っ?」



「私、かーくんがいい…。

かーくんじゃなきゃだめなの。

かーくんと一緒にいたいの…っ」



言いながら涙がどんどんあふれてくる。


でも、今こそ言わなくちゃ。



「かーくんのことが好きなのっ!」



あぁ、言っちゃった…。


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