【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
すると、かーくんはパパの目をまっすぐ見つめながら、ハッキリとこう答えた。
「はい、本気です」
その姿にドキドキする。
「僕は、梨々香お嬢様のことが好きです」
「なっ…」
「彼女のためなら、なんだってできます。
どんな時も、僕が必ず彼女を支えます。
だからどうか、これからも彼女のそばにいさせてください!」
かーくんはそう言って、しっかりと頭を下げる。
「お願いします…っ」
「かーくん…」
今まで一切パパに歯向かうことをしなかったかーくんが、私のために捨て身の覚悟を決めてくれた。
その事実に胸が震えて、また泣きそうになった。
だけどそれを聞いたパパは、
「な、なんてことだ…っ」
面食らったような表情で、頭を抱え始める。
そして、
「…っ、じゃあお前は…今まで下心を持って梨々香の世話をしていたのか!」