【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
「な、なんだと!」
お願い、わかってよ……。
「お願いします!!」
隣でまた頭を下げるかーくん。
すると、その横から、
「僕からも、お願いします!」
紫苑まで一緒になって頭を下げてくれた。
「なっ!お前まで…」
「私からもよ。あなた」
すると、ママまでそこに加勢してくれて。
「……っ」
追いつめられたパパは、黙り込んで下を向いてしまった。
ドキドキしながら自分も頭を下げる。
一生に一度のお願い…。
やっぱりダメって言われるかもしれない。
無謀かもしれない。
それでも、どうしても諦めたくなかった。
かーくんが言うように、何年かかってでも、認めてもらえるまで頑張りたい。