【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
「えっ…パパ…?」
もしかして、今のは……。
「まったく、みんなしてワシを取り囲みおって!
可愛い一人娘にここまで言われたらどうしようもないじゃないかっ!」
そう言って悔しそうな顔をするパパは、やっぱり私の大好きなパパに違いなかった。
いつも偉そうで、心配性で、口うるさくて…。
だけど本当は誰よりも娘思いな優しいパパ。
「パパぁっ!!」
嬉しさのあまり、思わずぎゅっとパパに思いきり抱きつく。
「ありがとう!大好きっ!」
夢みたい…。
パパが認めてくれた。
私とかーくんのことを。
絶対無理だと思ってたのに。
認めてくれたんだ…。