【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
「ご主人様、ありがとうございます!!」
かーくんも頭を下げて礼を言う。
その後ろで紫苑とママも手を取り合って喜んでいて、その場が一気に幸せな空気に包まれた。
かーくんと再び目を見合わせると、すごく嬉しそうな顔で微笑んでくれる。
やっぱりあきらめなくてよかったなって、心の底から思った。
だけど、その時パパが急に、
「し、しかしだな、そのかわり、条件がある…!」
そんなことを言い出して。
「えっ?」
「いいか神楽、お前にだ」
そう言われたかーくんは、再び少し緊張した顔で返事をした。
「はい」
なんだろう。条件って…。