【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
「まず1つは、執事科を首席で卒業すること。
そして、ワシの片腕として働けるくらいしっかり勉強すること。いいな」
その言葉を聞いて、パパはやっぱりかーくんのことを認めてるんじゃないかって、実はすごく期待してるんじゃないかって、そう思った。
首席卒業だってきっと、かーくんならできる。
「はい。約束します!」
かーくんは何の迷いもなくそう答える。
その姿がとても頼もしい。
だけど、条件というのはそれだけじゃなかった。
「それと、もう一つ…」
パパは今度は少し言いづらそうに間をおいてから口にする。
「お前を結婚相手として正式に認めるまでは、梨々香に絶対手を出さないこと」
「えぇっ、パパ!?」