【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜

私が口を尖らせると、かーくんはため息をつく。そして、



「…で、どこ行こうと思ってたんだよ?

勉強抜け出して」



「うっ……」



そう問われると、非常に気まずかった。


だって……



「……こ、コンビニ…とか」



聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で答える。


さっきダメって言われたばかりなのに、こっそり行こうとしてただなんて、絶対に怒られると思った。



すると案の定たまげるかーくん。



「はあぁっ?コンビニ?」



「うん…」



「お前な、コンビニは禁止だってあれだけ…」



「でも、さっきのチーズまん美味しそうだったんだもん…」


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