【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
結局私の重さと勢いに押されてかーくんは後ろに倒れてしまい、それを押し倒すようにして私も倒れた。
幸い下がふかふかの芝生だったから良かったけれど、一歩間違えばかーくんは大怪我をしていたかもしれない。
「……ちょっ、うわーっ!ちょっと!
かーくんだいじょうぶ!?」
慌てて下敷きになったかーくんの安否を確認する。
すると彼は痛そうに顔をゆがめながらも、こう答えた。
「だ…だいじょうぶに決まってるだろ!
俺は男なんだから!」
女の子みたいな顔したかーくんがこんなこと言うもんだから、私はちょっとおかしくて。
少しだけ笑ってしまった。
「なに笑ってんだよっ…!」
「えーだって、かーくん今すごく痛そうな顔してたし」
「…べつに痛くねぇよ!このくらい!ていうか、お前がとびおりようとするのが悪いんだろ!」
「だってかーくんがどいてくれないんだもん」
「俺はキャッチしようと思ったんだよ!」
「えーっ!?」