【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
「このワンピも可愛くない?気に入ってるんだ!」
「…いや、短すぎ。却下」
「え〜っ、なんでーっ!
じゃあこのカットソーは?」
「は?胸元開きすぎだろ」
「べつにいいでしょ!そういうデザインなの!
ていうか私は、可愛いかどうかを聞いてるんだけど!」
「よくねぇよ。そんなカッコで外出せるかよ」
「なにそれ〜!かーくんが決めることじゃないでしょ!」
「じゃあ聞くな」
「ぶーっ!」
俺がベッドの上で本を片手に、率直な感想を伝えてたら、りぃはだんだんとむくれはじめた。
たぶん俺に可愛いと言わせたいんだろう。
分かってるけど、選ぶ服がどれも露出度高すぎて却下するしかない。
そんな足や胸を見せびらかすようなカッコで、他の男の前に出て行ってもらっちゃ困る。
だけど俺があまりにもダメ出しばっかりするからか、途中から何も聞いてこなくなった。
しまいにはいきなり着ていた部屋着を脱ぎ始めて。
ーーバサッ。
気が付いたらキャミソール姿になっていてギョッとした。