【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
ーーダンッ!!
「一本ッ!」
「「きゃああぁ〜っ!」」
俺が払い腰を決めると同時に、うるさいほどの女子の悲鳴が道場に響き渡る。
黒帯を固く結び直して一礼すると、同じく柔道着に身を包んだ親友のカイが近寄ってきた。
「よっ!色男!」
今は執事科の武道の選択授業で、俺は柔道を選択してる。
子供の頃から親父にずっと柔道をやらされてきたから、選択では迷わずこれを選んだ。
「…何がだよ。っつーか、なんでこんなに女子がいんの?」
「あぁ、なんか今日も家庭科の調理実習早く終わったから見学に来たらしいぜ?
お前目当てで♪」
「はぁっ?」