【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
そのタイミングでちょうど試合を終えた俺のもとに、女子が数人集まってきた。
みんな手に、作りたてのお菓子が入った袋を持っている。
そして何を思ったのか、全員一斉にそれを差し出してきて。
「「これ、差し入れなの!受け取ってっ!」」
声をそろえて言うもんだから、ある意味恐怖を感じた。
「いや…俺甘いもん苦手だし、大丈夫」
もちろんいらねぇからすぐに断ったけど。
「そ、そっかぁ。ごめんね…」
「次の試合も頑張ってね」
そのまま残念そうな顔で去っていく女子たち。
すると横からカイがすかさず突っ込んできた。
「相変わらず冷たいね〜」
「うるせぇ。欲しいならお前がもらってやれよ」
「俺がもらっても意味ねぇだろー。
ったく、モテる奴はいいよな〜」