【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
その発言にはびっくりした。
まさかこんな小さなかーくんが、私を本気で受け止めようとしてくれてたなんて。
無茶にもほどがあるけど、なかなか男らしい。
かーくんはいつもちょっとカッコつけで、強がりで、でもすごく勇敢だ。
私のためならどんな無茶でもしようとしてくれる。
そういうところが頼もしくて大好きだった。
「かーくんにはまだ無理だよ〜」
「うるさい!バカにするなっ!」
「もう、なんでそんなにいっつも無理するのー?」
「なんでって……」
私がそう尋ねたら、一瞬考えたように黙るかーくん。
だけどすぐに、まっすぐこちらを見据えながらこう言った。
「りぃのことは、俺がまもるって決めたから」
……そう。
かーくんはこの頃から、立派な私のボディガードだったんだ。
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