【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
レミがぷぅっと頬を膨らませる。
残念ながら今日はもう見学は諦めたほうがいいみたい。
「「きゃあぁ~っ!!」」
だけどその時急にうしろから女子が大騒ぎする声がして。
何かと思ってレミと振り返ったら、そこにはすごくスタイルのいい美男子一人と、それを取り囲む女子の集団がいた。
…なにこれ、ハーレム?
でもこの人私、知ってるかも。
確かあれだ。隣のB組の…
「二階堂く~ん!私にも見せて!」
「私もその写メ見たい!!」
そう、二階堂くん。
うちの学年で知らない人はいないっていうくらいの有名人。
二階堂グループの御曹司で、超が付くお金持ちなうえに、イケメン。
みんな女子は彼に見初められたいと思ってるらしい。
「やだ、二階堂くんじゃんあれ。B組も移動教室なの?
にしても毎回女子に囲まれちゃって、すごいね~」