【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
――キーンコーン…。
一時間目が終わると、また教室へ戻るため、レミと一緒に理科室を出た。
だけどレミはすぐさま、
「ごめんっ!私ちょっとお手洗い行きたいから先に行ってて!」
トイレに駆け込んでしまったので、私は言われたとおり先に教室に戻ることにした。
先ほど通った渡り廊下をまた通る。
すると、反対側からまた移動教室の生徒がぞろぞろとやってきた。
外を見るとグラウンドで体育をやってた執事科の生徒たちも、ぞろぞろと校舎へと戻って行くのが見える。
だけどついそんなふうによそ見をしていたら、ふと何か固いものを足で踏んづけてしまったことに気が付いた。
――バキッ!
同時にすごい嫌な音がして。
あ、やば……。