【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
思わず笑みがこぼれる。
そしたらかーくんは私の頭にポンと手を置くと、フッと少し呆れたように笑った。
「りぃに変な虫がつかねぇようにするのも、俺の仕事だからな。
見逃すわけねぇだろ」
あらま、なにそれ。
「ふふ、頼もしい~っ」
そう言って笑ったら、そのまま髪をわしゃわしゃと掻き乱された。
「バカ、笑ってんじゃねぇ。
お前は危なっかしすぎんだよ」
「きゃーっ!なにすんの!
ていうか、またバカって言った~!」
だけど、あらためて思った。
やっぱり私はかーくんがいないとダメなのかもって。
昔から何かとピンチに遭遇することが多いし、その度に必ず助けてもらってるし。
レミに必要不可欠な存在なんて言われてしまったけど、本当にかーくんのいない毎日なんて、考えられないかもしれないな。
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