【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
その名前を聞いて、また驚きの声が漏れた。
二階堂優って……あの二階堂くん!?
うちの学年のアイドルの…。
レミが言ってたように、パパったら二階堂家と本当に知り合いだったんだ。
でもなんで私と……。
「かなり男前で優秀な子らしいじゃないか。
ワシは梨々香にはああいう男と付き合ってもらいたい。
というわけで、来週の土曜、会食の予定だから、空けておくように」
「はあぁっ!?」
なにそれ!ていうか、もう決まってるんじゃない!
「いやっ、ちょっと待ってよ!
私、別にまだ彼氏とか欲しくないし、お見合いなんてしたくないよ!」
だけど、私が全力で拒否しても、パパはそんなの聞き入れてくれないようで。
「他でもない二階堂くんの頼みなんだ。
それに、会えばきっと梨々香も気に入るから大丈夫だ。
…っと、すまん、電話だ。もう行っていいぞ」
「ちょっ、パパ!?」