【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
なんとも言えない気持ちが胸の中を埋め尽くしていく。
だけど、それはきっとかーくんが私の保護者みたいな存在だからだよね。
パパが私に彼氏ができたら嫌って思うみたいな…。
私だって、かーくんに彼女ができたらちょっと寂しいかもしれないし。
きっと、そういう意味で言ってるんだ。
「…だ、大丈夫だよっ。
私、変な人とは絶対に付き合うつもりないし、今日のお見合いだってパパに無理矢理決められて仕方なく行くだけで…」
私がそう答えたら、かーくんはさらに顔をしかめる。
「そういう意味じゃねぇよ」
…えっ?
「じゃあ、どういう意味…?」
尋ねたら、彼は、再び「はぁ…」と思い切りため息をついた。
「いや、なんでもねぇよ。
もういいわ」
「え〜っ!?」