【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜

なんだろう。よくわからないよ。


かーくんは何が言いたかったの?



すると彼は呆れたような顔をしながら私の頭に手をポンと乗せる。



「…とにかく、お前は男慣れしてねーんだから、簡単に騙されんなよ」



「…っ、だから大丈夫だって…!」



「ほんとかよ。

お前の大丈夫は信用ならねーよ」



「なにそれーっ!」



…まったく。相変わらず全然信用されてないみたい。


でもまぁ、かーくんって昔からすごく心配性だもんね。だからだよね。



さっきの意味深な言葉が少し気になったけれど…きっと私がお見合いするの初めてだから、いつも以上に色々心配してくれてるんだ。


悲しそうな顔をされたような気がしたのも、きっと気のせいだよね。



なんとなくそれ以上は聞かないほうがいい気がして、聞くことができなかった。


.





.


< 97 / 336 >

この作品をシェア

pagetop