【完】ふたりは幼なじみ。〜クールな執事の甘い溺愛〜
なんだろう。よくわからないよ。
かーくんは何が言いたかったの?
すると彼は呆れたような顔をしながら私の頭に手をポンと乗せる。
「…とにかく、お前は男慣れしてねーんだから、簡単に騙されんなよ」
「…っ、だから大丈夫だって…!」
「ほんとかよ。
お前の大丈夫は信用ならねーよ」
「なにそれーっ!」
…まったく。相変わらず全然信用されてないみたい。
でもまぁ、かーくんって昔からすごく心配性だもんね。だからだよね。
さっきの意味深な言葉が少し気になったけれど…きっと私がお見合いするの初めてだから、いつも以上に色々心配してくれてるんだ。
悲しそうな顔をされたような気がしたのも、きっと気のせいだよね。
なんとなくそれ以上は聞かないほうがいい気がして、聞くことができなかった。
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