宝物な君と
「埜々っ、ごめん!」

次の日の朝、土下座する勢いでLuciaに入ってきたがっくん。

ちらりとも見ないで、お店を手伝ってくれるのの姉。

びっくりしている瀬高さんと服部さん。

ポカンと眺めてる子供が二人。

『まぁまぁ、とりあえずがっくん座って?コーヒーでいい?』

「ああ、うん。」

「パパさぁ、いい加減ママ怒らせるのやめてよね~。どうせ悪いのはいつもパパだけど、七くんのがよっぽどオトナだわ。」

5歳から4歳のほうがオトナと言われる30歳…。

なんか泣けてきた。

「うん、ごめんな…。」

謝るんかい。

弱っ。

女の子は成長が早いって聞くけど、ほんとそうね。

そのあと、お店の2階にある休憩部屋で、二人で話し合ってもらい、やっと許してもらえたみたい。

設計図はのの姉の使いやすいように、キッチンまわりは設計しなおしてもらうみたいだ。

さすがかかあ天下ね!
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